押し目買い・戻り売りの基本|日足で方向、1時間足で入る
トレンドフォローとは?
FXで最もシンプルな手法のひとつ、それがトレンドフォローです。
シンプルに言えば、「上がっている時は買い、下がっている時は売り」。流れに逆らわず、トレンドの方向に乗る。これだけ。
「え、そんな当たり前のこと?」と思いますよね。
でも実際にやってみると、「どこで入ればいいか分からない」という壁にぶつかります。
- 上昇トレンドなのは分かる。でも今から買っていいの?
- 押し目買いって聞くけど、どこが押し目?
- 入った瞬間に逆行して損切り…
こういう経験、ありませんか?
今回は、「日足で方向を見て、1時間足で入る」というシンプルなトレンドフォローの型をお伝えします。時間足は2つだけ。これなら迷わない。
基本の考え方:日足で方向、1時間足で入る
トレンドフォローで大事なのは、時間足の役割を分けることです。
| 時間足 | 役割 |
|---|---|
| 日足 | どっち方向にトレードするか決める |
| 1時間足 | どこで入るか決める |
日足で「今日は買いだけ」と決めてから、1時間足で入る場所を探す。この順番を守るだけで、迷いがかなり減ります。
逆に、1時間足だけ見て「上がりそう」「下がりそう」と判断すると、大きな流れに逆らって負けやすくなる。だからまず日足を見る。これが鉄則です。
ステップ① 日足でトレンドを確認する
まず日足を開いて、大きな流れを確認します。
見るポイントはシンプル。
上昇トレンドの見分け方
- 高値が切り上がっている(前の高値より今の高値が上)
- 安値も切り上がっている(前の安値より今の安値が上)
この2つが揃っていれば上昇トレンド。買い目線でいきます。
下降トレンドの見分け方
- 高値が切り下がっている(前の高値より今の高値が下)
- 安値も切り下がっている(前の安値より今の安値が下)
この2つが揃っていれば下降トレンド。売り目線です。
レンジ(横ばい)の場合
高値も安値も更新せず、横ばいに動いている状態。
レンジの時はトレンドフォローをしない。 これも大事な判断です。「よく分からない」と思ったら、無理にトレードしない。
ステップ② 1時間足で「押し目」を待つ
日足で方向が決まったら、1時間足に切り替えます。
ここで大事なのが「押し目を待つ」こと。
押し目って何?
上昇トレンドの中で、一時的に下がる動きのことです。
ずーっと上がり続ける相場はありません。上がって、少し下がって、また上がる。この「少し下がる」部分が押し目。
押し目で買う = 安く買える = 有利な位置で入れる
だから「押し目買い」が大事なんです。
良い押し目の特徴
- じわじわと下がっている(急落ではない)
- 下がる勢いが弱まっている(陰線が小さくなってきた)
- 移動平均線や直近安値付近で止まりそう
悪い押し目(入らない方がいい)
- ドカンと急落している
- 勢いが強すぎて止まる気配がない
- 日足の重要なサポートを割っている
押しというより「崩壊」に見えるときは、見送りです。
ステップ③ エントリーのタイミング
押し目が来たら、いよいよエントリー。でも「そろそろ反転しそう」で入ると早すぎます。
反転のサインが出てから入る。 これが鉄則。
反転サインの例
- 1時間足で安値の切り上げが確認できた
- 直近の小さな高値を上に抜けた
- 下ヒゲの長いローソク足が出た(下げ止まりのサイン)
「まだ下がるかも」と不安な気持ちは分かります。でも、反転を確認してから入る方が勝率は上がります。
少し遅れて入っても、トレンド方向に乗っていれば利益は取れる。焦らなくて大丈夫。
押し目買いチェックリスト
エントリー前に、このチェックリストを確認してください。
全部チェックが入ったら入る。一つでも欠けたら見送り。
| 条件 | 内容 |
|---|---|
| ① 日足が上昇トレンド | 高値・安値が切り上がっている |
| ② 1時間足で押しが入った | 上昇中に一時的に下がっている |
| ③ 戻りの勢いが弱い | 急落ではなく、じわじわ下げ |
| ④ 直近安値を背に損切りが置ける | 「ここを割ったら撤退」が明確 |
| ⑤ 重要指標の前後ではない | 雇用統計・CPI・日銀の前後は避ける |
特に④の損切り位置は超重要。「損切りをどこに置くか」が決められないなら、そのトレードはしない方がいいです。
損切りの置き方
トレンドフォローで最も大事なこと。
エントリー前に損切り位置を決める。
「入ってから考えよう」は絶対ダメ。先に決める。
損切りの基本ルール
押し目買いの場合、損切りは「1時間足の直近安値の少し下」に置きます。
なぜか?
- 直近安値を割ったら、押し目買いの前提が崩れる
- 「もっと下がるかも」という状況になる
- だから割ったら撤退
5〜10pips程度の余裕を持たせるのが一般的。ヒゲで狩られるのを防ぐためです。
損切りは動かさない
一度決めた損切りは、基本的に動かさない。
「ちょっと損切り広げよう」は負けパターンの典型。それをやり始めると、どんどん損失が膨らみます。
利確の考え方
「いつ利確すればいいの?」
これも迷いやすいポイント。でもシンプルに考えましょう。
利確目標の決め方
1時間足の直近高値を利確目標にする。
押し目買いで入って、前回の高値付近まで戻ったら利確。これがシンプルで分かりやすい。
リスクリワードを確認
エントリー前に計算しておく。
損切りまで:利確目標まで = 1:2以上が理想。
例えば…
- 損切りまで20pips
- 利確目標まで40pips
- → リスクリワード1:2 ✓
逆に…
- 損切りまで30pips
- 利確目標まで20pips
- → リスクリワード1:0.67 ✗(見送り)
リスクリワードが悪いと、勝率が高くてもトータルで負けます。
建値ストップ
ある程度利益が乗ったら、損切りを建値(エントリー価格)に移動させるテクニック。
- 損切り幅と同じくらい利益が出たら建値に移動
- 最悪でもプラマイゼロで終われる
- 精神的にも楽になる
「利益を伸ばしたいけど、マイナスにはしたくない」という時に有効です。
OK例とNG例
OK例:教科書通りの押し目買い
状況
- 日足:高値・安値が切り上がっている(上昇トレンド)
- 1時間足:上昇後、じわじわと押し中
エントリー
- 1時間足で安値の切り上げを確認
- 直近の小さな高値を超えたところで買い
- 損切りは直近安値の少し下(20pips)
- 利確目標は前回高値付近(45pips)
- リスクリワード 1:2.25 ✓
結果 → トレンド方向に伸びて利確目標到達。
NG例①:日足がレンジなのに入る
状況
- 日足:高値も安値も更新せず横ばい
- 1時間足:「なんとなく上がりそう」で買い
結果 → すぐに逆行。損切り。
何が悪かったか
日足がレンジだった。トレンドが出ていない状況でトレンドフォローをしようとした。
教訓 → レンジではやらない。
NG例②:押し目を待てず飛び乗る
状況
- 日足:上昇トレンド ✓
- 1時間足:高値付近で「もっと上がる!」と買い
結果 → 直後に押し目の下落。含み損→損切り。
何が悪かったか
押し目を待たなかった。一番高いところで買ってしまった。
教訓 → 「今すぐ入らないと乗り遅れる」は幻想。押し目は必ず来る。
NG例③:指標前にエントリー
状況
- 日足:上昇トレンド ✓
- 1時間足:良い押し目 ✓
- でも今夜22:30にCPI発表
結果 → CPI発表で急落。損切り。
何が悪かったか
どれだけ良い形でも、指標発表で全部吹き飛ぶことがある。
教訓 → 重要指標の前後はトレードしない。
よくある失敗パターン
① 1時間足だけ見て方向を決める
日足を見ずに、1時間足だけで「上がりそう」と判断してしまう。
でも日足は下降トレンドだった…。1時間足の上昇は単なる戻りで、結局下がる。
対策 → 必ず日足から見る。1時間足だけで判断しない。
② 損切りを決めずにエントリー
「とりあえず入ろう」で損切り位置が曖昧。逆行しても「もう少し待てば戻るかも」と祈る。結局、大きな損失。
対策 → 損切りが置けない場所では入らない。入る前に決める。絶対に。
③ 急落を「押し目」と勘違いする
日足は上昇トレンド。1時間足で急落が来た。「押し目だ!買い!」と入ったら、そのまま下落継続…。
対策 → 急落は押し目じゃない。じわじわ下がって、止まりそうな形を待つ。
最終チェックリスト
エントリー前に確認してください。
【方向確認】
- 日足のトレンド方向を確認した(上昇/下降/レンジ)
- レンジではない(トレンドが出ている)
【押し目確認】
- 1時間足で押し(または戻り)が入っている
- 戻りの勢いが弱まっている(急落ではない)
- 反転のサインが出ている
【リスク管理】
- 直近安値を背に損切りが置ける
- 損切り位置を「先に」決めた
- 利確目標を決めた
- リスクリワードが1:2以上ある
【タイミング】
- 重要指標(雇用統計、CPI、FOMC、日銀など)の前後ではない
全部チェックが入ったら、エントリーOK。
一つでも欠けたら、見送り。次のチャンスは必ず来ます。
まとめ
トレンドフォローの基本は、流れに逆らわないこと。
今回お伝えしたのは…
- 日足で方向を決める(上昇トレンドなら買いだけ)
- 1時間足で押し目を待つ(焦らず、じっくり)
- 反転サインが出てから入る(早すぎない)
- 損切りは先に決める(入ってから考えない)
時間足は2つだけ。シンプルでしょう?
「トレンドフォローって難しそう」と思っていた人も、この型を使えば迷いが減るはずです。
最初は「チェックリスト、面倒くさい…」と感じるかもしれません。でも慣れてくると、1〜2分で判断できるようになります。
そして何より、「なんとなく」のエントリーがなくなる。これが一番大きい。
チェックリストを見て「今日は条件揃ってないな」と見送れる自分になれたら、それはもう一歩成長した証拠です。
次のトレード、ぜひこのチェックリストを使ってみてください。